富山湾は美しいだけでなく、豊富な水産資源などの魅力が認められて、2014年に「世界で最も美しい湾クラブ」（ユネスコ後援）に加盟しました。その景観のすばらしさ、海の幸の豊かさは世界の折り紙付きです。そんな希少な富山湾の味を、70年の歴史をもつ海産物の老舗、「小島屋」が厳選してみなさんにお届けします。

富山駅前周辺は戦後の闇市から発展し、昭和54年（写真）頃には雑然と並ぶ様々な店が100軒ほど軒を連ね、夜明け前から裸電球の灯る夜遅くまで、まるで上野のアメ横商店街のように活気づいていました。とくに年の瀬が近づくと、長野や岐阜方面からも正月用の魚介類や海産品を求めるお客さまも多く訪れ、流通の便が良くなった今では考えられないほどでした。

小島屋も「海産物・海産珍味の小島商店」として戦後間もない頃から店を構え、70年以上もご愛顧いただいてまいりました。お客さまの中には、裸電球の市場時代を懐かしむ方々も多く、また、県外で生活をされている方、縁あって富山に滞在されていた方々など、富山湾の海の幸が忘れられないと、いまなお小島屋をごひいきいただいている方も数多くいらっしゃいます。